技術士試験講座





(2016.11.15 1 の項更新。)
(2016.09.01 1 の項更新。)
(2016.06.05 更新。)

面接対策講座合格率不合格第二次口頭試験

(本ページは総監以外の部門の口頭試験についてのみ記載しています。)

         総監の口頭試験は こちら

         総監以外の部門の筆記試験は こちら


「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系」の更新と訂正 2016年版

1. 口頭試験の概要

1.1 口頭試験の手順

 総合技術監理部門(以下、これを「総監」と称します。)以外の部門の口頭試験の手順は、総監の口頭試験のそれとほぼ同様ですので、「総合技術監理部門口頭試験講座」(以下、これを「総監講座口頭」と称します。)の1.1 を御覧ください。

1.2 口頭試験における諮問事項(質問内容)

 総監以外の部門の口頭試験における諮問事項(質問内容)は、「総監講座口頭」の1.2.1 に記したのでそちらを御覧ください。

1.3 口頭試験の合格率と不合格の原因

 総監以外の部門の口頭試験の合格率と不合格の原因は、総監の口頭試験のそれとほぼ同様ですので、「総監講座口頭」の1.3 を御覧ください。

2.「勤務先における業務経歴」への対応

2.1 業務内容の再記憶

 「試験と申込書の書き方」の2 は「口頭試験は、(中略)業務経歴を踏まえ実施する」としている(2、(2)の項)ので、受験申込書の「業務経歴票」の「勤務先における業務経歴」欄に記入した内容は口頭試験の対象となります。また、ずっと以前の業務については部分的に忘れている可能性があります。したがって、「勤務先における業務経歴」欄に記入した業務の報告書を読み返すなどして、それらの実施期日、業務数量、試験値、設計値、結論、成果、問題点など主な事項をよく思い出しておきます。
 また、上記のようにしてよく思いだしておいても口頭試験当日になって又は前夜に宿泊したホテルにおいて不明点が出てきて不安になることがあるので、必要な資料はできるだけ口頭試験直前まで身近においておくのがよいと思われます。資料はかなりの量になる場合もありますが、試験会場まで持って行かなくても試験会場近くの駅のコインロッカーに入れておくことも可能です。

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2.2 経歴説明の練習

 「勤務先における業務経歴」に書いた経歴について説明をするように求められることがあるので、説明の練習をしておきます。この説明については次の (1)〜(5) などに留意するのがよいと思われます。
(1)「勤務先における業務経歴」からの離脱
この説明は「勤務先における業務経歴」欄に記述してある業務経歴を本当に受験者が有しているのかどうかを確認するために行うものですが、受験者の側からすると自分が技術士に相応しいプレゼンテーション能力を有していることを示すよい機会です。欄が5つしかないうえに各欄に入力字数制限があるため「勤務先における業務経歴」に書けなかったことがたくさんあるはずですので、書けなかったことを十分に付け加えて、術士となるに相応しい業務経歴を有していることを試験委員によく理解して貰うために必要なことを漏れなく説明します。また、「勤務先における業務経歴」に記述した文言を離れ、全面的に話し言葉に置き換えて、試験委員が聞いてよく理解できるように説明します。
(2) 迫力の付与
自分が特に留意して取り組んできた事項を中心に述べる、具体的事例、エピソード、感銘を受けたことなどを少しでよいので可能な範囲で盛り込むなどして、説明に迫力を持たせます。
(3) 経歴全体の概括
経歴の全体を簡潔に示すために、「○○年に○○学校○○科を卒業し、同年○○社に入社し」から初めて(もし何らかの理由により「業務内容」欄に入社直後の頃の業務内容を書いてない場合でも、経歴をよく理解して貰うために説明はこのように始めます。)、これまでの技術者としての経歴全体をまとめて述べます。
また、「勤務先における業務経歴」の表は、年数要件を満たしているか否かを計算しやすくするために時系列に沿って記入することを大前提として求める表であり、しかも「地位・職名」によって経歴を区分することも求める表ですので、この表に従って経歴を説明するとどうしても時系列と地位・職名に沿った説明になります。しかし、試験委員が知りたいのはそのようなことではなくどのような業務を行ってきたかですので、そこに焦点を当てて説明します。
説明の途中で、試験委員から「それは業務経歴票を見れば分かるから、これまでの経歴をまとめて分かりやすく説明してください。」などと指示があることも予想されるので、そのような指示を想定して説明します。
(4) 業務数量の概括
上記(3) が済んだ後、それに続けて、「従事期間」の全期間を通算して携わった業務数量を主なものから順に説明します。例えば、「なお、以上述べました業務経歴の全体を通覧すると、「従事期間」の全体を通じて携わった業務は総数で 62 業務です。そのうち主な業務種類の第 1 は山岳トンネルの設計で、主として○年〜○年に、補助担当者又は主担当者として、総数で 8 個の業務を実施しました。総数 62 業務のうちの 8 業務ですので全体の約 13% にあたります。主な業務種類の第 2 は軟弱地盤の改良設計で、...」のように携わった業務種類別にその数量を説明します。
これは、 (3) だけでは「従事期間」の全期間を通じてどのようなことをしたのかが分かりにくいので、これを明確にするために行うものです。「数量」の尺度としては、上記の業務数のほか、所属組織別の業務数量、所属組織別の累計年数なども用いることが可能と思われます。 (3) の説明を聞いて、試験委員は「そういうことか。なるほど。」と思います。一方、受験者の側から見ると、 (3) は「これだけの経歴があるのだから技術士をくれ。」という要求明細書の提示です。重点を強調して明確に提示します。
(5) 複数の説明時間の想定
説明のための時間を指定されることがあるのでその指定に柔軟に対応できるように、 説明時間を 1 分、 2 分、 3 分、5分の 4 ケース程度で練習しておきます。


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3.「業務内容の詳細」への対応

3.1 業務内容の再記憶

  「試験と申込書の書き方」の2 は「口頭試験は、(中略)業務経歴を踏まえ実施する」としている(2、(2)の項)ので、業務内容詳細(受験申込書の「業務内容の詳細」欄に書いた内容)は口頭試験の対象となります。また、ずっと以前の業務については部分的に忘れている可能性があります。したがって、業務内容詳細に記入した業務の報告書を読み返すなどして、その実施期日、業務数量、試験値、設計値、結論、成果、問題点など主な事項をよく思い出しておきます。

3.2業務内容詳細説明の練習

 業務内容詳細を説明するように求められることがあるので、説明の練習をしておきます。この説明については次の (1)〜(9) などに留意するのがよいと思われます。
(1) 業務内容詳細からの離脱
この説明はこの業務を本当に受験者が自分で行ったのかどうかを確認するために行うものですが、受験者の側からすると自分が技術士に相応しいプレゼンテーション能力を有していることを示すよい機会です。覚えておいた業務内容詳細をそのまま読み上げるような説明をするのではなく、業務内容詳細の文章を全面的に離れ、話し言葉に置き換えて、業務内容詳細に書いてあっても不要箇所は省略して、業務内容詳細に書いてないことでも必要なことは追加して、業務内容詳細の重要箇所はより詳しく分かりやすく、試験委員が聞いただけでよく理解できるように説明します。
(2) わくわく感の付与
単に問題点、提案、成果を順に説明するのではなく、「○○の問題点があり、○○の点で事業が頓挫しかけていた(又は、事業経費の大幅な増大が予想された、など。)、私はその解決案として 5 案を検討したが、これらの解決案については○○の不安があった、この不安を確認するために○○の詳細検討(例えば、○○試験、○○解析、○○現地調査など。)の実施を提案し、その結果が○○であったので最も重要な点は○○であると判断し、この判断に基づいて第1案〜第4案を消去して第5案が最善案であると判断し、第5案に基づいて業務を実施し、○○の成果を得た。」のように、問題点の発見から成果の確認までの流れを要点を外さないように詳しく述べます。
このように述べると、「○○の問題点があり、○○の点で事業が頓挫しかけていた。」までを聞いた試験委員は「ほう、それは困ったね。それで解決方法は見つかったのかね。」と話の続きを期待し、あるいは「自分ならこうするね。」と自分自身の解決案を考えます。つまり、受験者の話に興味を引かれ、乗ってきます。そして、「これらの解決案については○○の不安があった。これを解決するために○○試験を実施し、その結果が○○であったので最も重要な点は○○であると判断し」までを聞いた試験委員は「なかなか面白いことを考えるね。」と思い、あるいは「それは間違いだ。自分ならそんなことはしないね。」と思い、ますます乗ってきます。つまり、わくわく感で一杯になります。こうなれば、しめたものです。試験委員は受験者の説明を一所懸命聞いているので、説明内容をよく理解してくれます。そして、最後の「○○の成果を得た。」を聞いた試験委員は「あっぱれ。よくやった。」と思い満足します。このわくわく感が満足感をもたらし、満足感が受験者に対する高い評価をもたらすことは明らかと思われます。
以上から明らかなように、わくわく感を持たせるために最も重要なことは、(ア)事業が頓挫しかけていた、(イ)解決案については○○の不安があった、(ウ)これを解決するために○○の詳細検討を実施した、の3点を明確に述べることです。特に(イ)、(ウ)は核心ですので、不安解決のためには何が重要であると考え、何を詳細検討手法として採用し、それについての客先など利害関係者との合意をどのようにして形成し、詳細検討結果をどのように判断したかなど、詳細検討実施理由と結果の素晴らしさとがよく分かるように明確に述べます。受験者が困難な問題に立ち向かい、悩み、解決策を模索する姿はこの3点に凝縮されます。その姿が、わくわく感をもたらし、「成果」が技術士合格とするに相応しいものであると試験委員に感じさせると思われます。
わくわく感は、「成果」の内容をよく理解してもらうためにも、「成果」に高い評価をもらうためにも、必要不可欠と思われます。
なお、わくわく感を持たせるように説明するためには業務内容詳細がそのようにできあがっていることが必要です。そのような業務内容詳細の書き方については「業務経歴と業務内容の詳細の書き方」(以下、これを「業務経歴の書き方」と称します。)の2.2、(3) を御覧ください。
(3) 理解不足の解消
試験委員が理解しているかどうかをその表情やしぐさによって確認しながら説明し、疑問を持っているのではないかと思われたときにはすぐ補足説明をして疑問を解消します。
(4) 業務内容詳細への対応の明示
試験委員は業務内容詳細を見ながら説明を聞くと推測されますので、業務内詳細のどの部分の説明をしているのかを解説しながら説明します。
(5) 同一の術語の使用
全ての術語について、業務内容詳細に記述している術語と寸分違わない術語を用います。例えば、業務内容詳細で「元設計」という術語を用いた場合は、これを「原計画」、「原設計」、「当初計画」、「当初設計」などの術語で言い換えないで、最後まで「元設計」という術語を用います。これは、異なる術語を用いて説明すると、業務内容詳細のどの部分を説明しているのかが試験委員は分からなくなり、あるいは業務内容詳細に書いていることとは別のことを受験者が話し始めたのかと思い、試験委員は混乱し、いらいらが募るからです。受験者にとって大きな損失以外の何物もたらさないからです。
また、業務内容詳細に記述してない術語を口頭試験で新たに用いた場合も、最初に用いた術語と寸分違わない術語を最後まで用います。例えば、業務内容詳細に記述してない「調査地」という術語を口頭試験で新たに用いた場合は、これを「調査位置」、「調査箇所」、「調査場所」などの術語で言い換えないで、最後まで「調査地」という術語を用います。これは、異なる術語を用いて説明すると、別のことを受験者が話し始めたのかと試験委員は思い、混乱し、いらいらが募るからです。受験者にとって大きな損失以外の何物もたらさないからです。
(6) 同一の数値の使用
全ての数値について、業務内容詳細に記述している数値と寸分違わない数値を用います。例えば、業務内容詳細で「589m2」という数値を用いた場合は、これを「約600m2」、「600m2」、「5.89a(アール)」などの数値で言い換えないで、最後まで「589m2」という数値を用います。理由は上記 (5) と同様です。
また、業務内容詳細に記述してない数値を口頭試験で新たに用いた場合も、口頭試験で最初に用いた数値と寸分違わない数値を口頭試験の最後まで用います。理由は上記 (5) と同様です。
(7) 数値の使用
説明は業務内容詳細に書いてないことを付加して詳しく説明しますが、この付加する事項は可能な限り数値で行います。例えば、「大きな値が得られた」ではなく「9.45cm という大きな値が得られた」、「長期間を要した」ではなく「16 日間という長期間を要した」などのように説明します。これは、「大きな値が得られた」、「長期間を要した」などは単なる受験者の感想であり、そのようなものでは試験委員は業務内容詳細の妥当性を判断することができないからです。
(8) 筆頭著者である論文の紹介
もし、業務実施結果を論文にして発表している場合で、その論文を口頭試験の席上で紹介する場合で、かつその論文が共著である場合は、自分が筆頭著者である論文を紹介するようにします。これは、一般に、筆頭著者以外は責任者としてその業務全体を実施したとは認められにくいからです。
(9) 複数の説明時間による練習
説明のための時間を指定されることがあるのでその指定に柔軟に対応できるように、説明時間が 2 分、 3 分、 5 分、7 分の 4 ケース程度で練習しておきます。
(10) 「勤務先における業務経歴」のみに書いた業務の練習
「業務内容の詳細」欄に書いた業務ではなく「勤務先における業務経歴」のみに書いた業務について説明を求められることがあるので、これについても説明の練習をしておきます。「勤務先における業務経歴」は5欄ありますが、多くの場合に「勤務先における業務経歴の上から3番目の欄に書いてある業務について説明してください。」のように欄を指定して説明を求められるので、どの欄を指定されてもよいように、「詳細」欄に○印を付けてない4欄についても各欄から1業務(計4業務)を選んで「業務内容の詳細」欄に書いた業務と同様の説明練習をしておきます。

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3.3 質問の予想と答の準備

 上記 3.13.2 を行う中で、業務内容詳細に関して口頭試験において質問されそうな事項を予測しそれへの答を準備することは、「業務経歴の書き方」の2.2、(3)、(d)、(サ) 及び (シ) と同様です。

3.4 反省点の準備

 業務内容詳細に書いた業務に関して今振り返って見るとこうしておけば更に良かったと思われること(以下、これを「反省点」と称します。)を「業務内容の詳細」欄に記述するようにとの記述上の指示はないこと、業務内容詳細は720字という字数制限があることの2つのため、同欄には反省点については何も記述していないはずです。しかし、口頭試験においてはこれを質問される可能性があるので、質問があったらすぐ答えることができるように反省点をまとめておきます。
 反省点は次の(1)、(2)の2点についてまとめておきます。
(1) 現在の技術レベルから見た反省点
これは、その業務を実施した時点では開発されていなかったために適用できなかったがその後開発されたので、現時点でその業務を実施するとすれば適用することができて更によい結果を得ることができたであろうという反省点です。このような反省点を述べるためには、業界誌、学会誌などに日頃から接して最新の情報を得ておくことが必要です。
(2) 不十分な取り組みに対する反省点
これは、業務実施時に十分な取り組みをしなかったためによい成果が得られなかったことについての反省点です。所謂失敗についての反省点です。ただ、取り返しのつかない重大な失敗、当然予見できたのに注意不十分のためにしてしまった失敗、原因が受験者のみにあることが明らかな失敗などは技術士として相応しくない失敗なので、そのような失敗は避けます。そのようでない失敗について、失敗の規模と影響範囲、失敗の原因、その失敗による損失を最小限にとどめるために取った措置、同様の失敗を繰り返さないために取った措置などを含めてまとめておきます。
 試験委員は多くの場合(1)、(2)のどちらかを指定して質問しますので、どちらを指定されてもよいように両方の解答を準備しておきます。

4. 課題解決問題(III選択科目)への対応

4.1 課題解決問題(III選択科目)答案の復元

 「総監講座口頭」の1.2.1 に示すように、「「選択科目」に関する課題解決能力」を問う問題(つまり、「III選択科目」の問題)(以下、これを「課題解決問題」と称します。)答案については口頭試験において最も多くの質問がなされます。また、筆記試験の合否が発表された頃には課題解決問題答案の内容をかなり忘れています。したがって、何はさておき、筆記試験が終わったらできるだけ早く(遅くても1週間程度以内に)、口頭試験に備えて 「第二次講座論文筆記試験 」(以下、これを「第二次講座筆記」と称します。)の3.2.15 で作成したメモに基づいて課題解決問題答案を復元することが大切と思われます。

4.2 質問される箇所の予測と答の準備

 一般に、何か問題があった場合にその問題を解決するための問題解決方策、問題解決案の類は、何に重点を置いて立案するかにより多様なものが可能であるので、ある人が良いと思っても他の人は良くないと思うことが少なくありません。また、筆記試験の課題解決問題答案は、一種の問題解決方策であるうえに試験会場でぶっつけ本番で書いたものなので、如何によく推敲して書いたものであっても試験委員が読めばよくない点も目に付きまた実際に多くの問題点を含んでいるはずです。そのため、復元した課題解決問題答案に関して質問される箇所を予想し、その質問に対する答を準備しておくことが必要です。
 この準備にはもし可能であれば技術士の方の援助を仰ぐのがよいことは、「業務経歴の書き方」の2.2、(3)、(d)、(サ) と同様です。
 また、技術士の方に相談したからといって安心するのは早計であること、この準備は最終的には自分でしかできないこと、準備をするときに大切なことは「解答として不足な事項はないか」、「表現は厳密に正確か」、「もし自分が試験委員であってこの受験者を不合格にしようと思ったら、この解答のどこをどのようにつついてやるか」などと細部に亘ってよくよく自問自答することであることも 「業務経歴の書き方」の2.2、(3)、(d)、(シ) と同様です。
 自問自答する最も確実な方法の1つは、課題解決問題の答案をもう1度全く新規に、必要な資料を存分に参照してかつ存分に時間をかけて、最もミスなく最良の形で書くことです。この新規答案と試験会場で書いた答案との相違点が、試験委員が不十分箇所として質問してくる点であることは明らかと思われます。試験会場ではどのように書くか迷わなかったが新規答案を書くときには迷った点があれば、それも試験委員が質問してくる可能性が高い点です。これらの点を手がかりにして十分に自問自答するのがよいと思われます。

5. 専門応用問題(II選択科目)への対応

5.1専門応用問題(II選択科目)答案の復元

 「総監講座口頭」の1.2.1 に示すように、「「選択科目」に関する専門知識及び応用能力」を問う問題(つまり、「II選択科目」の問題)(以下、これを「専門応用問題」と称します。)については通常であれば口頭試験では試問されませんが、希に質問されます。したがって、念のため、専門応用問題についても試問されるものとして準備しておくのがよいと思われます。「総監講座口頭」の1.2.1 も御覧ください。
 したがって、課題解決問題答案と同様に、筆記試験が終わったらできるだけ早く(遅くても1週間程度以内に)、口頭試験に備えて 「第二次講座論文筆記試験 」(以下、これを「第二次講座筆記」と称します。)の3.2.15 で作成したメモに基づいて専門応用問題答案を復元することが大切と思われます。

5.2質問される箇所の予測と答の準備

 専門応用問題の解答に必要なデータは既存の書籍、資料の中にあることが多いため、専門応用問題の解答は自宅で存分に書籍、資料を参照して存分に時間をかけて作成したものと試験会場で資料もなく時間も限られた中で作成したものとでは大きく異なる場合が多いので、専門応用問題への対応では 4.2 の最後の段落に記したこと(つまり、新規答案を書くこと)が特に重要です。新規答案と試験会場で作成した答案との相違点に注目することにより、質問の予測と答の準備を十分にしておくのがよいと思われます。


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6. 口頭試験の全般的留意点(不合格の回避)

6.1「技術士法」の見直し

 「試験と申込書の書き方」の2 は、配点を「技術士制度の認識その他  20点満点」としており(2、(3)の項)、同 3 は、合格基準を「技術士制度の認識その他  60%以上の得点」としています(II、2の項)。つまり、「技術士制度の認識その他」には独立した合格基準 60% が設定されているので、口頭試験のうちほかの全ての項目がたとえ満点でも、「技術士制度の認識その他」が 59% 以下だとそれだけで無条件に不合格となります。
 技術士制度の最も中心は「技術士法」(こちら )なので、「技術士制度の認識その他」は実質上同法を理解しているか否かということです。
 したがって、改めて同法の条文を一字一句、細大漏らさずよく見直しておくことが必要です。特に、第 1 章、第 2 章の第 4 条〜第 9 条、第 3 章の第 32 条〜第 37 条、第 4 章、第 8 章はよく見ておくことが必要と思われます。
 わけても、「技術士法」の第 36 条、第 4 章、第 59 条、第 62 条は口頭試験の最重点箇所ですので、この部分に関する質問には条番号まで含めて正確に答え、同法を十分に理解していることを示すことができれば最良と思われます。
 ただし、既に技術士となる資格をお持ちの方がその技術士となる資格の選択科目と同じ選択科目で総監を受験する場合に限っては、「技術士法施行規則」第11条の2により、「技術士制度の認識その他」については試問されません。例えば、既に建設部門の選択科目道路で技術士となる資格をお持ちの方が受験申込書の「選択科目」の欄に「建設−道路」という文言を記入して総監を受験する場合に限っては「技術士制度の認識その他」は試問されません。受験申込書の「選択科目」の欄に記入する文言については 「試験と申込書の書き方」の5 の「21. 総合技術監理部門 選択科目一覧」の表を御覧ください。ただ、その場の雰囲気によっては「技術士制度の認識その他」について試問される可能性もないとは言えず、そのときしどろもどろでは不合格になる可能性があるので、総監受験の場合も「技術士法」は十分に見直しておくのがよいと思われます。

6.2 技術士倫理綱領、技術士CPDガイドラインの見直し

 「試験と申込書の書き方」の2 は、配点を「技術者倫理  20点満点」としており(2、(3)の項)、同3 は、合格基準を「技術者倫理  60%以上の得点」としています(II、2の項)。したがって、日本技術士会の「技術士倫理綱領」(こちら)も見ておくのが望ましいと思われます。
 また、技術士CPDについても、技術士CPDとは何か、日頃技術士CPDにどのように取り組んでいるか、CPDの成功例・失敗例があるかなどについて質問される可能性があるので、日本技術士会の「技術士CPD(継続研鑚)ガイドライン」(こちら)を参考にしてまとめておくのが望ましいと思われます。
 ただし、既に技術士となる資格をお持ちの方がその技術士となる資格の選択科目と同じ選択科目で総監を受験する場合に限っては、技術者倫理については試問されないこと、それでもなお技術者倫理について万全の準備をしておくのがよいことの2点は 6.1 の場合と同様です。

6.3 熱意ある受験動機の提示

 口頭試験ではなぜ技術士試験を受験したのかと受験動機を質問されることがあります。このとき、「どんな試験なのか試しで受験した」、「試験委員のお手並み拝見」、「資格はできるだけ取っておきたい」、「今年無理なら来年また受験する」、「勉強の一環として受験した」などのような態度や応答は厳に慎まなければなりません。このような言葉を発した、あるいは発しないまでもこのような雰囲気の感じられた受験者は、たとえ他の全ての口頭試験の解答内容が完璧でも恐らく不合格になると思われます。
 逆に、「資格がないと官公庁業務の受注ができないので仕事に差し支える」、「出入りの業者の多くが技術士を持っているので、自分が持ってないと対等に渡り合えない」、「部下が合格していっているので上司としての立場がない」、「来年別会社へ就職を考えているのでどうしても今年欲しい」などの気持を思い切り試験委員にぶつけることができれば、よほどの失敗をしない限り不合格になることはないと思われます。
 口頭試験の当日は、この気持を、服装(スーツが基本です。サンダル履きなど筆記試験のときのようなくだけた服装は論外です。)、身だしなみ、立ち居振る舞い、受け答えの態度、解答の内容などの全てにおいて、はっきりと表したいと思います。試験委員はそのような積極的な態度を見て「この人なら技術士にしても安心だ。」と思われるに違いありません。

6.4 技術士として十分な資質を有することの提示

 一般に、口頭試験というものは個々の質問に対する解が完全であるかどうかを採点する試験ではなく合格とするに相応しい人物であるかどうかを印象的に判断する試験なので、質問される以前に自ら進んで、自分が合格となるに相応しい資質を有していることを十分に示さなければなりません。
 これは技術士試験においても同じであり、個々の質問に対する解を述べるにあたっては、単に解を知っていることを示すだけではなく、その解の周辺知識も広く有していること、この口頭試験の場において解の提示を大いに友好的な雰囲気の中で行うことができることなど、技術士に必要な資質を十分に有していることを自ら示してよく理解してもらうことが重要と思われます。

6.5 質問の意味、意図が不明の場合の逆質問

 試験委員が発する質問の意味、意図を理解できない場合がありますが、その場合は理解できないまま解答すると間違った解答をする可能性が高いので、質問の意味、意図を逆質問して確認するのがよいと思われます。その場合、どこまで分かってどこから分からないかが試験委員によく伝わるように逆質問するのがよいと思われます。例えば、「設問の業務ではどのようなインセンティブが予想されますか。」との質問に対しては、「すみません。インセンティブの意味は分かりますが、インセンティブには多くの種類のものがありその発信源も関係多方面があると思いますが、どのようなインセンティブをお考えでしょうか。」などのように逆質問するのがよいと思われます。また、逆質問の回数はできるだけ1回、多くても2回までとするのがよいと思われます。

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6.6 注意を要する質問への対応

6.6.1 最初の数問
 口頭試験は「総監講座口頭」の1.1、(3) の(a)〜(f)の順で行われます。(a)のうちでは、試験委員はいちばん大きな問題点であると考える事項についてまず最初に質問し、その解答が合格であれば2番目に大きな問題点について質問し、その解答が合格であれば.....、というふうに口頭試験を進めます。(b)、(c)についても同様です。つまり、最も小さな問題点から順に質問する試験委員はいません。したがって、(a)〜(c)のそれぞれの最初の数問にうまく答えられなかった場合は不合格になる可能性が高いので、最初の数問には特に注意して十分な解答をするのがよいと思われます。
6.6.2 同じ質問
 試験委員が「そうですかねえ。」、「そこのところなんですがね。」などと言って同じ質問又は類似の質問を2度、3度と繰り返して尋ねる場合は、「私の質問の意味を全く理解していない、今のままでは不合格になる可能性が高いのでもう1度よく考えて解答せよ。」と試験委員が思っているということです。そうでなければ同じ又は類似の質問を繰り返して尋ねる訳がありません。したがって、同じ又は類似の質問を2度、3度と繰り返して尋ねられた場合は、それまでの解答内容と似たことをどんなに深く掘り下げて詳しく解答しても試験委員が満足しないことは明らかですので、その同じ又は類似の質問の共通点をよく見極めてその共通点に対してそれまでの解答内容とは大きく異なる観点から大きく異なる内容を解答します。この十分な切り替えが大切と思われます。
6.6.3 記述内容を離れての質問
 試験委員が「お書きになったことから少し離れますが、○○はどうでしょうか。」などのように受験者が書いたこととは関係のない質問であることを前置きして質問することがあります。通常はそのようなことを質問する必要はないので、そのような前置きをして質問された場合は、「あなたの場合はその「○○」が原因で不合格になる可能性があるからよく考えて解答せよ。」と試験委員が思っているということです。したがって、その「○○」の真意をよく見極めてこれに十分な解答をすることが大切と思われます。
6.6.4 全く解答できない質問
 質問の意味を逆質問したが依然として質問の意味が分からない、意味は分かったが解答する内容が全く思い浮かばないなど解答に窮する場合もときにあるかと思われます。そのような場合、もし何も解答しなければ、恐らくですが、二の矢、三の矢が飛んで来て結果不合格になると思われます。したがって、そのような場合でも解答する内容、方向を瞬時に定めてその内容、方向で淀みなくかつ試験委員が「分かりました。結構です。」と言って遮るまで話し続けます。瞬時に話し始めることと制止されるまで話し続けることが大切です。そのように解答すれば、あるいはその内容で正解かもしれませんし、試験委員が解答の方向が的外れだと思えば少しは追加の質問をして解答の方向を示してくれるかもしれません。何も思い浮かばないからと言って解答しなければまず不合格なのですから、何でもいいので何か自分の心にあることを、理路整然と、誠心誠意、話すことが大切と思われます。黙ってしまうことはしてはならないと思われます。
 しかし、そのような解答さえもできない、完全にお手上げだという場合もあるかもしれません。そのような場合は、「すみません。分かりません。」と言ってあっさりと負けを認めるしかありません。試験委員は受験者が黙り込むと「一体何をしているのか。質問は聞こえたのか。理解はできたのか。何か言え。早くはっきりせよ。」といらいらが募るので、それ以降の質問が手厳しいものになります。したがって、「分からない」の返事もすぐ返します。
 どちらの場合も、黙り込むのはよい結果を何ももたらしません。どちらの場合も、返事は瞬時に返すのがよいと思われます。

6.7 忘れたことの正直な提示

 細かい事項(例えば、 6.10 のような事項)は覚えてもすぐ忘れますし、口頭試験では緊張するので突然の質問に狼狽えて思い出せないこともあります。これは6.6.4とは全く異なります。忘れて思い出せなかった場合は、「すみません。忘れました。帰ったらすぐ見直しておきます。」と正直に言うのがよいと思われます。間違った答を言ったり単に「それは知らない。」と言ったりすると、はっきりと減点になります。忘れた場合は正直に「忘れた。」と言わなければなりません。

6.8 自説の頑迷な主張の回避

 口頭試験においては「答案に書いてある○○は、環境保全の点からどうですかね。」、「でも、問題文には○○と書いてありますよね。」などと答案の記述内容に関する疑問を投げかけられることがまま起きると思われます。
 そのような場合はとりあえず自分の考え方を説明しますが、もし同じ内容を重ねて質問されるなど試験委員が強く疑問に思っていることが明らかな場合は、それがいかに技術者としての自分の信念に基づいた答案であっても、あるいは明らかに試験委員が力量不足でありその分野に関する限りは自分の方が知識、経験ともに格段に優れていることが明らかな場合であっても、一歩下がって、例えば「仰るとおりです。題意を取り違えていました。」などのように試験委員の意見を尊重することが大切です。
 そもそも絶対的に正しい解答などというものがある訳もないですし、試験委員はそれなりに経験を積んだ方ですからそのような方が信念を持って反論して来られた場合にはその反論には技術者としては十分な敬意を払って然るべきですし、ましてや今は口頭試験で試問されている身です。間違っても、自分の解答の正当性を頑迷に主張するようなことはしてはならないと思われます。

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6.9 べからず7項目とその回避

 口頭試験ではしてはならない行為がいくつかあります。次の (1)、(2) は厳禁です。これのどちらかでも行うとまず間違いなく不合格になると思われます。(3)〜(7) は、程度問題でありその行為の程度が軽ければ若干の減点で済みますがひどければ不合格になると思われます。
(1) 試験委員と喧嘩をすること
これについては 6.8 を御覧ください。
(2) 今回は合格しなくても構わないんだという態度を示すこと
これについては 6.3 を御覧ください。
(3) 遅刻すること
遅刻は、誠意を疑われまた大幅に遅刻した場合は口頭試験が完了しないことになるので厳禁です。交通機関の遅延、道に迷う、事件事故の発生など最悪の場合を考えて十二分の余裕を持って出発します。そのような最悪の場合でも容易に利用できる別の交通手段を使えば十分間に合う程度の距離以上の遠隔地に居住している場合は、前日は試験会場の近くに宿泊するのがよいと思われます。
試験会場には十二分に早めに着いて控え室で待機します。控え室ではなく近くの喫茶店など別の場所で待機するのは自由ですが、他の場所で待機する場合は不測の事態を考慮して自分の面接開始時刻の少なくとも30分前には控え室に戻るようにします。
試験室に入るように名前を呼ばれたときに余裕を持って対応できるように、少なくとも20分前には身だしなみのチェック、トイレなども含めて全ての準備を終えて控え室で待機するのがよいと思われます。
(4) 黙り込むこと
これについては 6.6.4 を御覧ください。
(5) 知らないと言うこと
これについては 6.7 を御覧ください。
(6) 試験委員を信用していないという態度を取ること
口頭試験の席上において客先名称など固有名詞を用いて解答する、出願中の特許の内容を詳細に説明するなどの行為は技術士には守秘義務が課せられている(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金(技術士法」第59条))のでしてはならないと思うかもしれませんが、試験委員には技術士に次ぐ重い守秘義務が課せられている(1年以下の懲役又は30万円以下の罰金(「技術士法」第60条))のでこれらの行為は全く問題がありません。逆に、技術士の守秘義務に違反するのでこれらの行為はできないのような発言をしたり態度を取ったりすると、「一体俺を誰だと思っているのだ。」と試験委員の気分を損ないます。これに限らず、試験委員に対しては全幅の信頼を置いていることをはっきりと示すのがよいと思われます。
(7) 試験委員を不快にさせる仕草をすること
解答するときに試験委員から目をそらす、椅子の背にもたれかかる、必要以上に大きな仕草を交える、貧乏揺すりをするなどの仕草は試験委員との信頼関係を損ない試験委員を不快にさせるので、慎まなければならないと思われます。

6.10 細かい事項の事前確認

 試験委員によってはかなり突っ込んで質問されるようですので、例えば次の (1)〜(10) のような細かい事項も事前によく確認しておいた方が無難と思われます。(1)〜(10)はいずれも2015 年 9 月末現在の内容です。
(1)「科学技術・学術審議会令」は科学技術・学術審議会の委員数を「30 名以内」としており(第1条)、現時点での実態として同委員数は 30 名である(こちら)。
(2)  同令 は、科学技術・学術審議会の委員の任命権者は文部科学大臣であるとしている(第2条)。
(3)  同令 は、科学技術・学術審議会技術士分科会の委員の指名権者は文部科学大臣であるとしている(第5条)。
(4) 科学技術・学術審議会技術士分科会の委員数を規定した文書は存在せず、現時点での実態として同委員数は4 名である(こちら)。ただし、これ以外に臨時委員、専門委員が若干名いる。
(5)「技術士法」は、技術士に対する刑事罰としては、技術士の秘密保持義務違反(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金(第59条))、技術士の名称詐称(30万円以下の罰金(第62条))の2つのみを規定している。一般に刑事罰は犯罪の重さに比例して重くなるので、「技術士法」は技術士の最も重い犯罪は秘密保持義務違反であり、次に重い犯罪は名称詐称であり、それ以外には技術士としての犯罪はないとしていることが分かる。
(6) 同法 は技術士試験に関係する者(指定試験機関(つまり、日本技術士会)、試験委員、技術士の計3者)に対する種々の刑事罰を規定しているが、上記の技術士に対する秘密保持義務違反の刑事罰(1年以下の懲役又は50万円以下の罰金(第59条))はこれら全ての刑事罰のうちで最も重い刑事罰である。
(7)「英文表記について」は、「技術士」の英語名称が Professional Engineerであり、「技術士補」のそれが Associate Professional Engineer であるとしている。
(8)「世界各国の技術者資格制度の概要」、「世界のエンジニア資格情報 01〜基本概念編〜」は、日本の技術士にほぼ相当する外国の技術者資格の名称は、英国のそれが Chartered Engineer、オーストラリアのそれが Chartered Professional Engineer、米国のそれが Professional Engineer であるとしている。
(9)「技術士法施行規則」は、APEC エンジニア相互承認プロジェクトによって日本が相互承認の協定を締結しているのはオーストラリア 1 国のみであり、日本が相互承認しているオーストラリアの資格はチャータード・プロフェッショナル・エンジニアであるとしている(第13条の2、第1項)。
(10)「APECエンジニアとは」は、オーストラリアが相互承認している日本の資格は技術士と一級建築士であり、技術士と一級建築士がオーストラリアで相互承認されるためには当該技術者がAPECエンジニアに登録されていることが必要であり、APEC エンジニアとして登録できる分野はCivil、Structural、Geotechnical、Environmental、Mechanical、Electrical、Industrial、Mining、Chemical、Information、Bioの11 分野であり、技術士は建築構造分野以外のStructural分野とその他の分野に登録でき一級建築士はStructural分野のうちの建築構造分野に登録できるとしている。

6.11口頭試験内容の復元

 口頭試験が終わると後は合格発表を待つだけですが、万一不合格であった場合は口頭試験のどこが原因で不合格になったのかを分析しなければなりません。また、合格であった場合は社内の後輩などに口頭試験の内容を知らせてあげることも必要です。したがって、口頭試験が終わったら忘れないうちにできるだけ早く(遅くても1週間程度以内に)、口頭試験内容を復元することが大切と思われます。

「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系」の更新と訂正 2016年版

6.12 模擬口頭試験受講と自力準備

6.12.1 模擬口頭試験受講
 最近は、技術士がいる組織のいくつかでは自組織内で模擬口頭試験(模擬面接)を行っているようですし、模擬口頭試験を有料、無料で実施する組織もいくつかあるようです。したがって、もし可能であれば模擬口頭試験を受けておくのがよいことは 「業務経歴の書き方」の2.2、(3)、(d)、(コ)、(サ)と同様です。
 模擬口頭試験は主に次の(1)、(2)の2つの目的で行われます。目的ではなかったが模擬口頭試験を受けた結果として(3)を達成したという方もまれにお見えです。
(1) 本番で上がらないために
口頭試験を受けたことのない方は本番の口頭試験では相当緊張すると予想されますので、模擬口頭試験を受けておけば雰囲気に慣れて本番での緊張感を和らげることができると推測されます。
(2) 口頭試験で想定外の質問をされないために
本番の口頭試験で試験委員がどのような質問をするかは推測しがたい面もあるので、技術士の方に業務経歴、業務内容の詳細、記述式問題解答復元文の3つを見ていただいて、予測される質問を実際にしていただけば、本番で受ける想定外の質問の数を少なくすることができると推測されます。
(3) 新しい知識を得るために
模擬口頭試験の席上で講師の方から新しい知識を講義していただいて参考になったという受験者の方が、お聞きした範囲で若干お見えです。
6.12.2 自力準備
 しかし、6.12.1、(1) のためであれば、上がるのはどのように答えればいいのだろう、何を聞かれるのだろうという不安感が大きな原因ですので、上がらないためにはこの不安感を払拭する必要があります。そのためには、「お入りください。」、「荷物は○○へ置いてください。」、「どうぞお座りください。」などから始まる自分で作成した想定 Q&A の質問部分を録音しておき、それを1個ずつ再生して、目の前にいる試験委員に大きな声ではっきり答えるという練習をすれば、技術士の方の力をお借りしなくても不安感を大きく払拭することができます。大切なのは、質問を再生すること、実際に大きな声を出してはっきりと答えることの2つです。これによって、口頭試験の雰囲気を作り出し、それに慣れ、想定 Q&A のうちの A の内容の不備な点に気づき、抑揚・目線など話し方の基本を会得するなどのことができます。つまり、口頭試験の進め方全般を習得することができます。それが不安感払拭のための大きな力になります。
 6.12.1、(2) のためであれば、模擬口頭試験は限られた時間の中でしかも御担当の技術士の方が御自分の専門、経験、興味の中心などに基づいて重要と思われることを質問してくださるのみですので、むしろインターネットで「技術士 口頭試験 質問」などで検索すれば想定質問や実際に尋ねられた質問をたくさんの方が公開しておられますのでそのようなものも参考にして、また 3.33.44.25 などのようにして、自分で的確な想定Q&Aを作成して漏れがないようにしておいた方がずっと有効であると思われます。
 6.12.1、(3) のためであれば、模擬口頭試験を受けるのではなく、自分で資料を紐解いて勉強する方がはるかに効率的であると思われます。
 したがって、模擬口頭試験を受けることができないと嘆く必要はありませんし、またそれを受けたからと言って安心するのは早計です。口頭試験の準備はあくまで自分の力で十分に行うのが最良と思われます。

7. 総合技術監理部門講座のお勧め


 「総合技術監理部門講座論文筆記記述式問題」(以下、これを「総監講座記述式」と称します。)、「総監講座口頭」「総合技術監理部門講座択一式問題」(以下、これを「総監講座択一式」と称します。)には総監の試験がどのようなものであるか、受験上の留意点は何かなどが記してあるので、第二次試験を受験するときにはこれらを見る必要は必ずしもありません。しかし、第二次試験に合格された暁には総監を受験する立場になるわけですしこれらに記されているもののうちには第二次試験受験の参考になる事項も少なくありません。したがって、第二次試験受験の前に「総監講座記述式」「総監講座口頭」「総監講座択一式」 の全体をざっとでよいので一読しておかれることをお勧めします。


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